Physical AI Research Series

フィジカルAI 実装エコシステム
分析レポート2026

フィジカルAIを現場に実装する企業群について、技術提供・サービス提供・現場運用の役割分担を独自の企業データベースから分析

フィジカルAI調査シリーズを見る
Overview

本レポートの主題

ロボットやAIを現場へつなぐ企業群を導入案件の担当役割と企業データの両面から整理

01

導入案件の担当役割

機体・サービス・運用を担う主体を案件資料から確認

02

企業群の構成

SI、販売、運用・保守などを業界展開・役割の重なりで比較

03

産業・技術との関係

どの役割がどの産業・技術群と関連しているかを分析

PDFレポートとフィジカルAI関連企業データベースを無料でダウンロード

フィジカルAI実装関連企業の業界展開と役割の重なり、企業の役割と関連する産業・技術、分析方法などをまとめたPDFレポートと、分析の元になったフィジカルAI関連企業データベースを無料で提供しています。

  • 協業先探索
  • 市場・競合調査
  • 新規事業開発
  • 導入体制の把握
  • 投資・提携検討
  • 社内共有
Section 1 / Case studies

ケーススタディ

企業名や製品名だけではフィジカルAIの現場実装における役割までは分からない。本レポートでは技術と利用現場をつなぐ企業の役割に着目し、「実装エコシステム」として分析を行っている。以下はイメージをつけるためのケーススタディである。

日本通運・平和島物流センター

AMRの技術提供、月額型サービス、現場運用を異なる企業が担う事例です。ラピュタロボティクスは、現場要望に応じたソフトウェア機能の調整も行っています。

ラピュタロボティクス
AMRの製造元・技術提供
現場要望に応じたソフトウェア機能の調整
+Automation
月額型サービスの提供
日本通運
導入主体・現場での運用

月額料金にはメンテナンス料等を含みますが、修理実施主体や最終保守責任は確定していません。現在の継続状況を新たに調査したものではありません。出所:資料1・2

仙台トラストタワー

機体だけでなく、実証場所、施設環境、連携基盤、全体管理、試作機の所有・提供についても、各社の役割が計画段階で示されています。

森トラスト
全体管理・実証場所の提供
ソフトバンクロボティクス
ロボット提供・検証
環境適応・改修方法の検討
Octa Robotics
ロボット対応環境の要件・設計の検討
連携基盤(LCI)の提供
三菱HCキャピタル
試作機の所有・提供

2023年発表時点の実証計画です。実証完了や現在稼働、リース契約を示すものではありません。出所:資料3

横浜市のロボット選別実証

行政・大学・事業会社が、実証場所、研究、実用化開発、導入支援などを分担する事例です。導入企業と技術提供企業の二つだけでは捉えきれない担当が確認できます。

横浜市
実証場所の提供・研究活動の支援
早稲田大学
社会実装シナリオの検討
イーアイアイ
実用化開発・実証
伊藤忠マシンテクノス
導入支援・サービス体制の構築

「サービス体制の構築」は保守契約や商用サービスの稼働を意味しません。出所:資料4

Section 2 / Company database

企業の役割によって業界展開と組み合わせが異なる

企業群の構成について、株式会社Listerが独自に収集・整備したフィジカルAI関連企業DBを用いて比較

本レポートにおける「SI企業」について

フィジカルAI関連企業DBにおいて、主分類・副分類でシステム統合に関わる企業として分類された234社を指します。一般的なIT業界のSIer全体を集計したものではなく、ロボットSIerだけに限定した集計でもありません。

SI・専門サービスと販売では、業界展開の広さが異なる

特定業界への展開が中心の企業は、SIで67.5%、専門サービスで71.1%、販売・流通で36.0%です。

同じ実装関連企業でも、業界との関わり方は一様ではありません。ここで測っているのは展開の形であり、企業の専門性や能力の高さではありません。

特定業界への展開が中心の企業
  • SI・システム統合67.5%158 / 234社
  • 販売・流通36.0%36 / 100社
  • 運用・保守53.8%21 / 39社
  • 専門サービス71.1%27 / 38社
  • 自動化(マテハン)56.2%50 / 89社

出所:本レポート図05より抜粋。各役割に該当する全企業が分母。主分類・副分類を含み、業界展開が不明確な企業も分母に残します。

分析レポートの全文はPDFファイルで提供しています

15業界との関係、技術群との関係、役割の重なりなどの詳細はPDFレポートに掲載しています。

Section 3 / Related industries

一般製造業・物流・建設で異なる役割との関係

各役割の企業のうち、どの産業との関係が記録されているかを比較。産業内での市場シェアを示す集計ではありません。

一般製造業とSI

SI企業の74.8%に一般製造業との関係が確認されます。販売・流通では52.0%。システム統合や販売という役割に、接続先の産業を重ねることで企業群の構成を具体化できます。

一般製造業との関係がある企業
  • SI・システム統合74.8%175 / 234社
  • 販売・流通52.0%52 / 100社
  • 運用・保守25.6%10 / 39社
  • 専門サービス31.6%12 / 38社
  • 自動化(マテハン)52.8%47 / 89社

出所:本レポート図08より抜粋。分母は各役割の全企業。導入・製品化・対象業界としての関係を含み、稼働済み導入実績だけの集計ではありません。

物流・倉庫と自動化

自動化(マテハン)企業では58.4%に物流・倉庫との関係が確認されます。SIでは12.0%。SIだけに着目すると、自動化に分類された企業群の関連産業が見えにくくなります。

物流・倉庫との関係がある企業
  • SI・システム統合12.0%28 / 234社
  • 販売・流通23.0%23 / 100社
  • 運用・保守17.9%7 / 39社
  • 専門サービス13.2%5 / 38社
  • 自動化(マテハン)58.4%52 / 89社

出所:本レポート図08より抜粋。分母は各役割の全企業。導入・製品化・対象業界としての関係を含み、稼働済み導入実績だけの集計ではありません。

建設・インフラと専門サービス

専門サービスでは42.1%、SIでは2.6%に建設・インフラとの関係が確認されます。実装関連企業を捉える際には、コンサルティング等の専門サービスも分析対象になります。

建設・インフラとの関係がある企業
  • SI・システム統合2.6%6 / 234社
  • 販売・流通7.0%7 / 100社
  • 運用・保守25.6%10 / 39社
  • 専門サービス42.1%16 / 38社
  • 自動化(マテハン)4.5%4 / 89社

出所:本レポート図08より抜粋。分母は各役割の全企業。導入・製品化・対象業界としての関係を含み、稼働済み導入実績だけの集計ではありません。

Section 4 / Related technologies

技術側から見る役割ごとの構成

技術群は企業に関連付けられた技術の分類です。自社開発能力、技術保有、特許、個別案件の必要技術を表すものではありません。

ロボティクス・身体性

SI企業の81.6%に関連付けられています。販売・流通では51.0%。同じ技術領域を、システム統合と販売という異なる役割から見ることができます。

ロボティクス・身体性が関連付けられた企業
  • SI・システム統合81.6%191 / 234社
  • 販売・流通51.0%51 / 100社
  • 運用・保守33.3%13 / 39社
  • 専門サービス13.2%5 / 38社
  • 自動化(マテハン)34.8%31 / 89社

出所:本レポート図09より抜粋。分母は各役割の全企業。技術群が未付与の企業も含みます。技術群は複数付与され、割合の合計は100%になりません。

モビリティ・自動化

自動化(マテハン)企業の68.5%、運用・保守企業の51.3%に関連付けられています。事業上の役割と技術群は、一対一に対応する分類ではありません。

モビリティ・自動化が関連付けられた企業
  • SI・システム統合10.7%25 / 234社
  • 販売・流通17.0%17 / 100社
  • 運用・保守51.3%20 / 39社
  • 専門サービス34.2%13 / 38社
  • 自動化(マテハン)68.5%61 / 89社

出所:本レポート図09より抜粋。分母は各役割の全企業。技術群が未付与の企業も含みます。技術群は複数付与され、割合の合計は100%になりません。

認識・センシング

専門サービス企業の65.8%に関連付けられています。事業分類だけでは表れない技術側の接続先を、役割と技術群を併記することで確認できます。

認識・センシングが関連付けられた企業
  • SI・システム統合13.7%32 / 234社
  • 販売・流通27.0%27 / 100社
  • 運用・保守33.3%13 / 39社
  • 専門サービス65.8%25 / 38社
  • 自動化(マテハン)24.7%22 / 89社

出所:本レポート図09より抜粋。分母は各役割の全企業。技術群が未付与の企業も含みます。技術群は複数付与され、割合の合計は100%になりません。

Section 5 / Report contents

PDFレポートの構成

第1章

フィジカルAIの技術と現場をつなぐ企業群

企業の役割と案件の担当、工程を捉えるための視点

第2章

具体事例の確認

日本通運・平和島、仙台トラストタワー、横浜市の3事例

第3章

実装関連企業の業界展開と役割の重なり

業界展開の広さと、SI・販売等の役割の組み合わせ

第4章

企業の役割と関連する産業

15業界との関係と、一般製造業・物流・建設の特徴

第5章

企業の役割と関連する技術

技術群との関係と、ロボティクス・自動化・認識の特徴

第6章

技術と現場をつなぐ企業をどう理解するか

企業DBと案件資料を併読する意義について

PDFレポートとフィジカルAI関連企業データベースを無料でダウンロード

企業の役割、関連する産業・技術、実案件の担当を整理した26ページのPDFレポートと、分析のもとになったフィジカルAI関連企業データベースを無料で提供しています。市場調査、社内での産業理解にご活用ください。

Notes

分析対象と注釈

企業数と割合の分母

本レポートの分析対象は、株式会社Listerが独自に収集・整備したフィジカルAI関連企業データベースにおける技術供給側企業896社です。役割別比較は以下の企業数を分母とします。一社が複数の役割に該当するため、社数は単純に足し合わせません。

役割別比較の対象企業数
役割企業数
SI・システム統合234社
販売・流通100社
運用・保守39社
専門サービス38社
自動化(マテハン)89社

役割の重なりの比較では、SI・販売・運用保守・専門サービスのいずれかに該当する359社を分母としています。

市場全体を示す数字ではありません

本ページの数値はデータベース収録企業の範囲に限られます。公開情報量や収録方針の影響を受け得るため、市場シェア、売上構成、需要量、企業能力へ読み替えることはできません。

掲載事例の出典

  1. 資料1:ラピュタロボティクス「日本初、ピッキングロボットのサブスクリプションを商用化:日本通運に提供開始」
  2. 資料2:日本通運の導入事例
  3. 資料3:仙台トラストタワー・4社共同発表(2023年9月29日)
  4. 資料4:横浜市公表資料(2025年7月18日)
Credit

引用・転載について

調査・編集:株式会社Lister

データソース:フィジカルAI関連企業データベース、各社・自治体の公開資料

本レポートの数値・図表を引用する場合は、「株式会社Lister『フィジカルAI実装エコシステム分析レポート2026』」と出典を明記してください。

Company

会社概要

会社名株式会社Lister
代表者代表取締役 永良 慶太
所在地〒108-0075 東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー8F
事業内容製造業領域に特化した市場情報調査・データ提供基盤の開発
取引銀行三菱UFJ銀行 品川駅前支店
公式URLhttps://lister.jp/
お問い合わせmaker@lister.jp
Profile

代表プロフィール

代表取締役

永良 慶太

東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科修了。

株式会社キーエンスに新卒入社。三次元測定機やレーザー顕微鏡などの開発に携わる。画像処理アルゴリズム開発や、工場における検査自動化プロジェクトに従事。その後、ロボット開発スタートアップにて経営企画に従事し、独立。

株式会社Listerを創業後、ITサービス開発を主軸に、BtoB企業向けの営業・マーケティング支援、企業データ整備・提供を行う。現在は、製造業領域の企業情報を活用しやすいデータとして整備・提供する取り組みに注力している。